銀色の月


満月の日にふと 空を見上げた

神々しく、強い光を放つ
銀色の月が そこにあった

月の向こうに見えるのは
強い意志と 輝きを持った 君
美しい姿に騙されて
今までどれだけの人が 君に愛を捧げたのだろう

その容姿に似合わず 君は
冷たい影も背負っている

闇より深い その黒い瞳
時々その眼が 銀色に見える

そう この月のように


君をどれだけ見つめていれば
この想いに 気付くのだろう?

君にどれだけ愛を注げば
この想いに 応えてくれるのだろう?

どれだけ君を愛したならば
伝わるのか 手探り 求める


今宵の月は 何を見つめているのか
君の心は 何を求めているのか

海より深く 空より高く
愛してやまない 君への想い

決して届かぬ想いでも
いつか 必ず伝えるさ

この 月のような君に